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第97話 いずれ全て話します

last update Dernière mise à jour: 2025-12-31 00:32:12

 真っ先に声をかけてきたのはハンスだった。

「ええ、お待たせ。貴方たちを迎えに来たわ。ついでにタクシー3台も一緒にね」

「本当に助かります……今月まだ3人しかお客を乗せていなかったので、家賃も払えなくなりそうで不安だったんですよ」

クリフが胸をなでおろす。

「俺は4人ですよ。本当にタクシーを利用する客がこんなにいないとは思いませんでした」

ケンがため息をついた。

すると――

「おうおう、お前らか? 俺のゲルダ様を誘惑しようとしている男たちは。何だ? 1人を除き、ガキどもじゃないか?」

まるで私の用心棒にでもなったかのようなガラの悪い態度で3人の若者たちを睨み付ける馬鹿ウィンター。

「ちょっと! 何失礼なこと言ってるのよ!」

私は慌ててウィンターを睨み付けた。

「けど、ゲルダ様! こいつら全員ゲルダ様に色目使ってきてますぜ!?」

「はぁ~!?」

誰が色目を使っているだって!? 3人の若者達は呆気にとられた様子でウィンターを見ている。

「あの~ゲルダ様。この人、何者ですか?」

ハンスがウィンターを見ながら尋ねてきた。

「うん、良い質問ね。彼は……」

すると私が言い終わる前にウィンターは余計なことを言った。

「俺か!? 俺はゲルダ様の下僕であり、将来の夫候補のウィンターだ!」

「「「えぇ~っ!?」」」

のけぞる3人の若者。

「ちょっと! 何寝ぼけたこと言ってるのよ!!」

私はウィンターを怒鳴りつけた。

「いい!? 私にだって選ぶ権利位あるのよ! でもウィンターだけは絶対にお断りですからね!」

「そ、そんなぁ~ゲルダ様……」

何とも情けない声を上げるウィンターは無視し、私は3人の若者達に向き直った。

「それじゃ、社長の処に挨拶に行ってくるからね」

「「「はい」」」

彼等は返事をし……何故かウィンターまでついて来ようとする。

「……ちょっと。一体何の真似かしら?」

「え? ですから俺も付き添いに……」

「そんな事はいいから、貴方は早く園芸店へ行って肥料を買って帰りなさいっ! さもなくば……」

「ひぃっ! わ、分りました! 分りましたから……どうか追い払わないで下さい!」

そしてウィンターは逃げるように園芸店へ向かって駆けだして行った。

「ふぅ……全く、鬱陶しい奴め……」

長い髪をかき上げて、ため息をつくと私はタクシー会社の社長の元へ向かった――

****

「お待ちしておりま
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